コンクリート技士・診断士Q&A

コンクリート技士とコンクリート診断士は、どこが違うのですか?

コンクリート技士は、コンクリート構造物の建設に関わる立場の資格です。主として、レディーミクストコンクリートなどの製造、コンクリート構造物の施工に従事する技術者を対象とするものです。

コンクリート診断士は、コンクリート構造物の診断や維持管理に関わる立場の資格です。主として、調査・診断業務に従事する技術者などが対象となりますが、設計・施工・管理を行うものにとっても必要な技術であるということができます。

建設に関する技術も、維持管理に関する技術も、どちらも大切なものです。

資格を取るメリットはありますか?

まずいえることは、資格取得を目指すことによって、新しい知識や技術を吸収することができるということです。

次に、資格者となった後は、資格に恥じない技術者でなければならないという誇りと、自らを律する勇気とをもつことができます。もちろん、社会的にも一定の評価を受けることになります。

また、技士や診断士に合格したことによって、さらに上級の資格を取得したいという挑戦心が生まれ、技術者としてのキャリアを形成するための好循環が生じます。

試験の難易度はどれくらいですか?

コンクリート技士の合格率は25〜30%程度です。特別難関というわけではありませんが、コンクリートに関する全般的な知識を身につけていることが必要です。

コンクリート診断士の合格率は20%以下程度です。ここで注意してほしいことは、受験者の大半が技士その他の資格取得者であるということです。

一定レベルの受験者に対する合格率ですから、比較的難関の試験であるということができます。

試験はいつ行われるのですか?

コンクリート技士試験は、例年11月下旬に行われています。受験申込みの受付期間は8月上旬からとなっています。

コンクリート診断士試験は、例年7月下旬に行われています。試験の前に実施される2日間の講習会を受講しないと受験できませんので、注意してください。
講習会の受講申込みの受付期間は1月上旬からとなっています。

日程が変更されることもありえますので、受験予定者は必ず日本コンクリート工学会のホームページで確認してください。

受験のための準備期間は、どのくらい必要ですか?

受験者によって異なるので、一概にはいえません。まず、過去問を入手し、一通り解いてみることをお勧めします。

このようにすることで、いろいろなことがわかります。

もっとも重要なことは手ごたえです。合格レベルとご自身の実力との差を肌で感じることが必要です。どうにか対応できそうな分野と苦手分野もはっきりするでしょう。

合格レベル(残念ながら、あいまいなものですが)との差を埋めることが合格につながります。合否を分ける重要なポイントです。このために必要な準備期間を考え、早めに始動することが大切です。

何度も受験していますが、なかなか合格できません。

合格するために不足しているものが何なのかを、よく考えてみましょう。

ご自身の実力と合格レベルとの差を感じることはないでしょうか。その差とは、いったい何なのでしょうか。全般的な力が足りないのかもしれません。苦手分野を克服できていないのかもしれません。診断士試験であれば、記述式問題が足を引っ張っていることも考えられます。

どこが足りないのかを、真剣に、冷静に考えてみてください。その部分に努力を集中することが合格へとつながります。決して、あきらめる必要はありません。やれば、必ずできるはずです。

どんな学習教材がありますか?

最低限必要な教材は、テキストと過去問です。コンクリート技士試験の場合は、特定のテキストがありませんので、適当なものを入手する必要があります。

テキストは、必要な知識を吸収するためのものです。これと決めたテキストと心中するつもりで、十分に吸収しつくす必要があります。過去問は、実際の出題レベルを体感し、出題形式にあらかじめなじんでおくためにも必要なものです。

知識を補強したり、理解しづらい部分を補うには、参考書や副読本が役立ちます。手広く入手して、広く浅く学習するよりも、1冊に集中するほうが効果的です。

このほか、民間企業が実施している講習会や、記述式問題の添削指導、eラーニング教材なども、上手に活用すれば実力アップにつながるものです。

学習時間が大幅に不足しているのであれば、ポイントを絞り込んだ講習会に参加することが考えられます。

記述式の答案を客観的に評価してもらいたいのであれば、添削指導を受けることによって、何らかの気づきが得られるはずです。

時間に縛られず、いつでも、どこでも有料のサービスを利用したいのであれば、eラーニングによる教材が提供されています。メールなどで、わからないことを質問できるという利点があります。

仕事が忙しいのですが、効率的な学習方法はありますか?

どれほど仕事が忙しくても、必要な学習時間を確保しないことには、準備を進めることができません。通勤その他の移動時間や、就業前、就業後、帰宅後の時間などをうまく活用するようにしましょう。

毎日、一定の学習時間を確保することが望ましいと思いますが、難しい場合は一週間あたりの目標を決めるのもよいと思います。

会社や自宅にパソコンがあるのであれば、eラーニング教材を利用することもできます。パソコンさえあれば、時間や場所を選ばずに、集中して学習することができます。

eラーニングの特徴を教えてください。

インターネットにつながったパソコンがあれば、いつでも、どこでも自分のペースで学習することができることです。

就業前の短い時間や、昼休みを活用することもできます。もちろん、帰宅後に長時間利用するのもかまいません。費用は定額です。時間制ではありません。

よくわからない点や、疑問点は、その都度メールなどで質問することができます。つまり、単なる独習とは異なり、具体的な質問をすれば、具体的な回答を得ることができます。

教材の一部を無料で利用できるため、試用して内容を確かめたうえで申込みすることができます。比較的安価な教材も提供されています。

記述式問題の対策はありますか?

記述式問題の対策としては、講習会あるいは添削による指導などが行われています。

添削が有効であるのは、答案の完成度を高めることが合格に直結する場合です。
コンクリート診断士試験でいえば、問題Aでたびたび出題されている診断士の資質などは、この例といえます。
つまり、毎度変わらない設問に対しては、答案の完成度を高めておくことで高得点を期待することができます。

一方、問題Bのように、設問自体は同じでも、提供される事例そのものが予測できない場合は、その都度異なる解答をしなければなりません。
このような問題に対しては、完成度を高めるための雛形がありません。つまり、ある事例に対する答案の精度を高めたところで対策とはならないのです。

では、どうすればよいのかということですが、多くの事例あるいはテーマを集めて、実戦練習をすることが有効です。
むやみに解答を記述しても、高得点は望めませんから、基本的な答案作成方法を学ぶことも大切です。